「家を建てたい!」となったときに夫妻の意見が合わないってことありますよね。
家づくりは、家族みんなが幸せに暮らせる家を建てるのが目的です。
でも、家族の意見が合う、合わないは別問題。
家に対して思い入れが強ければ強いほど、意見が別れやすくなります。
もし、そのまま意見が対立したまま、家を建ててしまうと、その不満はずっと残り続けます。
そうなったら、夫婦や家族の信頼関係がボロボロになってしまうかもしれません。
家族みんなが幸せに暮らすためには、夫婦で意見が対立してときに、うまく対処する必要があります。
ここでは、意見が対立しやすいポイントや解決策を紹介していきます。
どの街にするか、最寄り駅などの立地選び
土地があったり、実家の建替えなら考えなくて良いですが、土地探しから始めるなら立地の希望はいろいろ出てきますよね。
会社員だったら、職場までの時間はどうしても気になるでしょう。
通勤に電車を使うなら、駅からの近さが重要になりますよね。
土地の価格としては、駅から近ければ、値段が高くて土地は狭い。
駅から遠ければ、値段は安くて土地は広い。
通勤時間と取るか、土地の広さを取るか、悩ましいところです。
他にも、実家の近くが良い、学校、公園の近くが良いなど、いろいろありますよね。
すべての条件を満たす土地はなかなかないでしょうから、夫婦や家族で、どれを優先するかを相談して決めていきます。
で、その時に決めるのに大切なのは優先することよりも、絶対に嫌だということです。
例えば、
・近くに空き家があるところはイヤ
・道幅の狭いところはイヤ
・傾斜地の土地はイヤ
などです。
もし、優先したい条件が全て満たせたとしても、嫌な条件が一つあるだけで、満足度はマイナスになってしまいます。
味噌汁で例えると、ワカメや豆腐、玉ねぎを入れても何の問題もありません。
しかし、その中に『食器洗い洗剤』を入れてしまったら、食べたいとは思わないでしょうし、もし、そんな味噌汁を食べてしまったら、お腹を壊したり、体調を崩すはすです。
立地条件を、購入した後で改善することは無理なので、絶対に嫌だと思う条件があるなら、その土地は選ばないでください。
立地に関して嫌だと思う条件は、夫婦や家族全員に聞いて確認しましょう。
もし、夫婦のどちらかが嫌だと思ったまま土地を買ってしまうと、その時の不満を一生抱えたまま、その家で暮らすことになります。
家づくりは誰か一人のためではなく、家族のためということを忘れないでください。
いつ買うか、購入時期
いつ家を買うかも意見が分かれるところです。
家を購入するタイミングとしてよく言われるのは、
・結婚したとき
・子供が産まれたとき
・子供の入園、入学のとき
・定年退職したとき
・金利や税改正で安く買えるとき
などです。
男性は、住宅ローンの支払いや責任を背負いたくないという気持ちがあり、住宅の購入には慎重になりがちです。
女性は、子育てなどを考えて家にいる時間が長くなりがちなので、子供が生まれる前や子供が産まれるタイミングでと考えることが多いです。
住宅はいつ購入した方が良いかは、簡単です。
家が欲しくなった時に買う。
これだけです。
ただ、一つだけやってはいけないことがあります。
それは、いつまでに建てるという期限を決めること。
「金利が安いうちに!」
「住宅ローン減税が高いうちに!」
「消費税が上る前に!」
という決め方はダメです。
なぜなら、期限に追われて、本当に建てたい家が作れないから。
絶対に後悔したくないなら、最低でも1年以上は勉強や情報収集することをオススメします。
間取り
どんな間取りの家に住みたいかを考えるのは楽しいですが、理想の間取りは人それぞれです。
当然、夫婦でも住みたい間取りの希望は違ってきます。
お互いに希望を言っていくのは良いですが、自分の意見が絶対と思い込んでしまうのは危険です。
間取りを決める時に完全自由設計といわれると、その家に住む自分たちで決めた方が良い間取りができそうだと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
自分の体験したことでしか間取りを決められないし、建築技術の進歩を知らないことが多いからです。
今では、エアコン1台で家全体を暖めることが当然のようにできます。
しかし、あなたが子供の頃はエアコンは暖めたい部屋ごとに設置するのが当たり前で、エアコンは贅沢品だったかもしれません。
間取りは自分たちで考えるよりも、建築士に希望を伝えて作ってもらった方が安心です。
素人が付け焼き刃で勉強してわかった気になると、家を建ててから後悔しかねません。
キッチンや浴室などの住宅設備
キッチンやトイレ、浴室など家族みんなが使う住宅設備も意見が別れやすいです。
意見が分かれるポイントは、この3つ。
・使い勝手
・掃除のしやすさ
・デザイン
キッチンは女性の方が多く使うかもしれませんが、トイレやお風呂は男女関係なく利用するので、家族全員が納得できるように話し合いをしましょう。
意見が合わない時の注意点
家づくりで意見が合わないときは、夫婦のどちらかが主導権を握ってはいけません。
住宅資金のほとんどを夫が支払うとしても、その家に住む家族全員に意見を言う権利があります。
ここで意見を言えないと、その不満を抱えたまま一生を過ごすことになるかもしれません。
なので、絶対に遠慮してはいけません。
まとめ
家づくりで意見が合わないときの解決策をまとめます。
・その家に住む全員に意見を言う権利がある。
・絶対に譲れないこと、嫌なことをハッキリさせる。
・自分の意見が100%正解ではない。
・公平に意見を譲り合っているか確認する。
夫婦で意見が合わないのは家づくりについてそれだけホンキで考えているってことなのでそんなに心配することはないです。
問題なのは、「まかせるよ」っといって家づくりに無関心なとき。
そういう人に限って、家が建ててから「この間取りは反対だったんだよなぁ」とか文句をいう可能性が高いです。
ようするに、実際に家に住んでみるまでどんな暮らしになるか想像できないってことですね。
そうならないためには、自分もその家に住み続けて、子供や孫も住み続ける可能性があることを想像してもらいましょう。
夫婦だけで住む家なら、好き勝手に建ててもかまいませんが、今の家づくりで、孫の世代の住環境まで決めてしまうという責任があることも考えておいてください。
どちらにしても、お互いに意見を言い合い、ゆっくりと時間をかけて家づくりをすれば、必ず良い家を建てることができるはずです。
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