あなたは「いつかは家を持ちたい」と思っていませんか?
でも、家を買うのって将来への不安もあり、なかなか難しいですよね。
住宅を購入するタイミングは人それぞれですが、他の人が何をきっかけにして購入を決めているのか知りたくないですか?
そこで、住宅購入をした人や考えている人を対象に「住宅購入のきっかけ」についてアンケート調査した結果をまとめてみました。
家の購入を考えている人達がどんな理由で家を買ったのかを知るのは参考になります。
まだ住宅購入を具体的に考えていないとしても、住宅購入のタイミングや時期を知っていると、欲しくなった時に慌てずに準備を始めることができます。
それでは、さっそく調査結果を見ていきます。
独身(シングル)男女が住宅購入を決めたきっかけ
はじめての購入343人の家・お金・満足度大調査 第1回・シングル男女編1 2010
■購入のキッカケは?
1位 「家賃がもったいないと感じるようになったから」(55.1%)
2位 「金利が低く買い時だと思ったから」(39.1%)
3位 「いつか自分の家を持ちたいと思っていたから」(34.1%)
4位 「もっと広い家に住みたかったから」(32.9%)
5位 「老後の安心のため、住まいを持ちたいと思ったから」(31.8%)
6位 「住宅価格が安くなり買い時だと思ったから」(28.3%)
7位 「資産を持ちたいと思ったから」(27.7%)
8位 「この先結婚する可能性が低いと思ったから」(27.4%)
9位 「持ち家の方が質がいいから」(26.2%)
10位「通勤や生活に便利なところに住みたかったから」(24.2%)
独身での住宅購入なので、金利や住宅価格が安いなど金額面でのきっかけが上位に入っています。
「結婚する可能性が低い」というのも独身ならではのきっかけですね。
参考資料:はじめての購入343人の家・お金・満足度大調査 第1回・シングル男女編1 2010
共働き夫婦が住宅購入を決めたきっかけ
はじめての購入464人の家・お金・満足度大調査 第2回・共働き夫婦編1 2010年。
■購入のキッカケは?
1位 「家賃がもったいないと感じるようになったから」(66.6%)
2位 「いつか自分の家を持ちたいと思っていたから」(42.5%)
3位 「結婚を機に家を持ちたいと思ったから」(40.9%)
4位 「金利が低く買い時だと思ったから」(38.4%)
5位 「持ち家の方が質がいいから」(30.0%)
6位 「もっと広い家に住みたかったから」(29.1%)
7位 「ゆくゆくは子どもを持ちたいので持ち家の方が良いと思ったから」(28.2%)
8位 「今のうちに住宅ローンも問題なく組めるようになったから」(26.5%)
9位 「老後の安心のため、住まいを持ちたいと思ったから」(26.1%)
10位「住宅価格が安くなり買いどきだと思ったから」(25.9%)
結婚をするまで別々で賃貸暮らしをしていると家賃がもったいないと感じる場面が多いのかもしれませんね。
共働きの夫婦で子どもがまだいないので、子どもを理由にしたものは少ないですね。
参照資料:はじめての購入464人の家・お金・満足度大調査 第2回・共働き夫婦編1 2010
小さな子供がいる家族が住宅購入を決めたきっかけ
はじめての購入414人の家・お金・満足度大調査 第3回・子どもが小さめファミリー編1 2010
■購入のキッカケは?
1位 「家賃がもったいないと感じるようになったから」(58.5%)
2位 「いつか自分の家を持ちたいと思っていたから」(51.9%)
3位 「子どもや家族のために家を持ちたいと思ったから」(45.9%)
4位 「もっと広い家に住みたかったから」(43.0%)
5位 「子どものために環境のいい場所に住みたかったから」(36.7%)
6位 「子どもの成長により、現在の住まいに限界を感じたから」(34.8%)
7位 「金利が低く買い時だと思ったから」(34.1%)
8位 「新しい家に住みたかったから」(25.4%)
9位 「子どもが小学校に入る前でいいタイミングだったから」(23.7%)
10位「子どもの誕生を機に家を持ちたいと思ったから」(23.4%)
小学生以下の小さな子どもがいるため、子どもに関する理由が多くなっています。
「家賃がもったいない」が一位ですが、子どもが生まれたことによって、子どものためにお金を使いたいと変わってきた感じがあります。
参考資料:はじめての購入414人の家・お金・満足度大調査 第3回・子どもが小さめファミリー編1 2010
小学生以上の子どもがいる家族が住宅購入を決めたきっかけ
はじめての購入342人の家・お金・満足度 大調査 第4回・子どもが小学生以上のファミリー編1 2010
■購入のキッカケは?
1位 「家賃がもったいないと感じるようになったから」(41.5%)
2位 「もっと広い家に住みたかったから」(39.8%)
3位 「子どもの成長により、現在の住まいに限界を感じたから」(37.7%)
4位 「いつか自分の家を持ちたいと思っていたから」(37.7%)
5位 「子どもや家族のために家を持ちたいと思ったから」(32.2%)
6位 「子どものために環境のいい場所に住みたかったから」(26.3%)
7位 「新しい家に住みたかったから」(24.3%)
8位 「金利が低く買い時だと思ったから」(24.3%)
9位 「今のうちに住宅ローンも問題なく組めるようになったから」(21.9%)
小学生や中学生の子どもが大きくなって家が手狭になる、個室も持たせてやりたいなどの理由が増えてきます。
子どもの成長をきっかけに購入を考える事が多いです。
参考資料:はじめての購入342人の家・お金・満足度 大調査 第4回・子どもが小学生以上のファミリー編1 2010
1都3県在住で住宅購入を決めたきっかけ
1都3県在住で、今年住宅を購入した600人にアンケート2012年
■住宅購入のきっかけは?(一戸建て)
1位 「いい物件があった」(48.5%)
2位 「出産」(16.6%)
3位 「子どもの進学」(13.6%)
4位 「結婚」(11.3%)
5位 「親と同居」(9.3%)
■住宅購入のきっかけは?(マンション)
1位 「いい物件があった」(55.2%)
2位 「結婚」(17.1%)
3位 「賃貸契約更新」(13.0%)
4位 「出産」(8.7%)
5位 「転勤」(5.7%)
一戸建て、マンションともに「いい物件があった」というのが1位です。
ただ、この「いい物件」だと思った理由、物件を探し始めた理由が知りたいわけです。
そう考えると2位以下がその理由になりますね。
一戸建てでは「出産」が2位となっていますが、マンションでは4位。
一方、マンションでは「結婚」が2位となっていますが、一戸建てでは「4位」と逆転しているのがおもしろいです。
また、3位が一戸建てでは「子どもの進学」で、マンションでは「賃貸契約更新」というのもそれぞれの考え方の違いが見えるようでおもしろいですね。
参考資料:アットホーム株式会社 1都3県在住で、今年住宅を購入した600人にアンケート2012年
首都圏在住の20代〜50歳以上の住宅購入のきっかけ
首都圏在住の住宅購入・建築意向者20代〜50歳以上を対象に2009年1月に調査した結果
調査対象者:1,500名 首都圏在住の住宅購入・建築意向者(3年以内)
■住宅購入のきっかけは?
1位 「自分の持ち家が欲しいから」(52%)
2位 「月々の家賃がもったいないから」(47%)
3位 「もっと広い家に住みたかったから」(42%)
4位 「もっと風呂やキッチンの設備がいい家に住みたいから」
5位 「資産形成のため」
6位 「もっときれいな家に住みたいから」
7位 「もっと生活環境が良いところに住みたいから」
8位 「もっと子育て・教育環境が良いところに住みたいから」
9位 「もっと建物の造りがしっかりした家に住みたいから」
10位「もっと通勤に便利なところに住みたいから」
年代別にみると、「自分の持ち家が欲しいから」は20〜30代が多く、「月々の家賃がもったいないから」は20〜30代前半が多いです。
50歳以上では「もっと建物の造りがしっかりとした家に住みたいから」が他の年代よりも多い調査結果になってます。
参照資料:リクルート住宅総研の住宅購入検討者調査
住宅ローン利用予定者の住宅購入を決めたきっかけ
独立行政法人 住宅金融支援機構 調査部
2017年度 民間住宅ローン利用者の実態調査【民間住宅ローン利用予定者編】(第1回)
調査対象者:民間住宅ローン利用予定者 1,500人
・今後5年以内に具体的な住宅取得予定に伴い民間住宅ローンを利用予定の方
・全国の20歳以上60歳未満の方(学生の方及び無職の方を除く。)
■住宅購入のきっかけは?(20代)
1位 「子どもや家族のため」
2位 「結婚を機に」
3位 「もっと広い家に住みたい」
■住宅購入のきっかけは?(30代)
1位 「子どもや家族のため」
2位 「もっと広い家に住みたい」
3位 「結婚を機に」
■住宅購入のきっかけは?(40代)
1位 「子どもや家族のため」
2位 「老後の安心のため」
3位 「もっと広い家に住みたい」
■住宅購入のきっかけは?(50代)
1位 「老後の安心のため」
2位 「生活に便利なところに住みたい」
3位 「もっと広い家に住みたい」
20代〜30代は「子どもや家族」、「結婚を機に」という動機が上位に来ています。
40代から50代にかけては年代が上がるのに合わせて「老後の安心のため」が上位に来ています。
どの年代を見ても「もっと広い家に住みたい」が3位以内に入っているところが日本の住宅を狭いと感じている人が多いことを改めて感じますね。
参考資料:独立行政法人 住宅金融支援機構
まとめ
こうして住宅購入のきっかけを調査した結果を見てみると、「家賃がもったいない」「持ち家がほしい」がどの世代でも共通の願望だというのがわかります。
そして、結婚や出産をすると、子どものことを考えて住宅購入を決める人が増えてくるのがわかります。
住宅金融支援機構では、「ライフステージ」「生活・環境の質向上」「経済的理由」の3つの分類で調査しているのですが、これを見ると「子どもや家族のため」が圧倒的多数で一位になっています。
このデータはなかなか面白いですね。
「住宅金融支援機構」と「リクルート住宅総研」は調査対象が同じ1,500人ですが、1位は
住宅金融支援機構:1位「子どもや家族のため」
リクルート住宅総研:1位「家賃がもったいない」
となっています。
どちらもアンケート結果に間違いはないでしょうが、調査の仕方でけっこう結果が変わるってことですね。
ただ、家を購入するきっかけとして「家賃がもったいない」などの損得だけで家を購入する人はいないです。
最初にどんな生活をしたいのかがあって、それを実現するためにどうするかってことですね。
それを後押しするのが今回調査したきっかけだったわけです。
あなたがどんなことをきっかけに住宅を購入するのか楽しみですね。