「1ヶ所3万円です。」
これは我が家でLANケーブル配線工事の見積もりをお願いしたときの工事会社の返答です。
「何でこんなに高いんだよ!」って心の中で叫びました。
だって、空配管にLANケーブルを通すだけですよ?!
2,000円もあればLANケーブル買えますよ!
そう考えると、工事を依頼するのが馬鹿らしくなってきたので、新築時は空配管の工事だけお願いして、LANケーブルの配線は自分でDIYでやることにしました。
今回は、我が家の空配管にLANケーブルを配線したときの通し方とLANコンセントを設置した方法について説明していきます。
もし、これから家を建てるなら、この方法を知っておけば家庭内LANだけで10万円以上節約することも可能です。10万円節約できれば、ワンランク上のエアコンや冷蔵庫を購入できるので、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに私が今契約している光回線はNURO 光です。@ニフティやSo-net光、au光などいろいろ使ってきましたが不満なく使えてます。今までは2年ごとに乗り換えてたんですが、手続きが面倒くさくなったのと、家を建てたときにはNURO光が提供エリア外だったのですが、やっとうちの地域でもNURO光が使えるようになったのも乗り換えるキッカケになりました。キャッシュバックもあるし、速度的にも速いので何の不満もなく使えてます。
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LANケーブルを配線するのに購入したもの
まずは、空配管にLANケーブルを通すのに必要なものを買い集めます。
左から「RJ-45コネクタ」、「ぐっとす」、「かしめ工具」、「LANケーブル」になります。
商品名 | 価格 |
---|---|
RJ45コネクタ | 約700円 |
ぐっとす情報モジュラジャック (約1,300円 x 3個) | 約4,000円 |
かしめ工具 ラチェットタイプ | 約3,000円 |
Cat5e準拠LANケーブル 40m | 約3,200円 |
合計 | 約10,900円 |
わたしは楽天市場の「測定器・工具のイーデンキ-楽天市場店」でまとめ買いしました。
楽天ポイントも付くので1つの店でまとめ買いした方が送料も安くなりお得です。
項目 | Cat5eケーブル | Cat6aケーブル |
---|---|---|
最大速度 | 1 Gbps | 10 Gbps |
周波数帯域 | 100 MHz | 500 MHz |
最大伝送距離 | 100メートル(1 Gbpsまで) | 100メートル(10 Gbpsまで) |
ケーブルの直径 | 一般的に細い | 一般的に太い |
適用規格 | IEEE 802.3ab (1000BASE-T) | IEEE 802.3an (10GBASE-T) |
LAN配線をする部屋は、最初は5ヶ所のつもりでしたが、家族との話し合いで1階に2ヶ所、2階に1ヶ所の3部屋になったので、その分だけの材料を購入しました。
LANケーブルの長さはルーターから設置場所までの長さで変わるので、必要な長さをメジャーで測って少し長めのものを購入しています。
最初はLANケーブルはコネクタの付いてないものを買う予定でしたが、それだと100m単位になってしまうので、3部屋分を配線するのに必要な長さをメジャーで測って、コネクタ付の40mのLANケーブルを購入しました。
我が家の場合は3部屋分のLANケーブルなど必要な道具を買っても1万円程度でした。
近所のホームセンターで売っていれば全部買うつもりでしたが、「かしめ工具」が売っていなかったので面倒くさくなって全部ネットで購入しました。
空配管にLANケーブルを通すのに必要なもの
家にある身近なものを使ってLANケーブルを空配管に通します。本当は家を建てるときに「呼び線」と言って、配管敷設作業時に空配管内に鉄線を通しておいてもらうとLANケーブルを通すのが楽です。
しかし、家を建てたときに「呼び線」なんてものがあるなんて知らなかったので我が家の空配管にはひとつもありません。施工会社の人が気を使って入れてくれていたら良かったんですが、そんなこともなくただの空配管があるだけ。
呼び線」がなくても「通線ワイヤー」というコードを通しやすくする鉄のワイヤーみたいな専門の道具もあるみたいですが、たぶん今回使ったら二度と使わないので専門工具は買う気にならないですよね。「通線ワイヤー」は1万円以上するみたいなので買いたくない。
仕方がないので、自分で「呼び線」や「通線ワイヤー」に代わるものを準備することにしました。といっても、できるだけ安くしたいから日用品で代用することにしました。使ったのはこの3つ。
- 掃除機
- ビニール紐(PP荷造りひも)
- ビニールテープ
家にあるものだけで何とか準備できました。もし、なかったとしても掃除機以外は100円ショップで購入できるので、掃除機があれば空配管にLANケーブルを通す道具は200円程度で揃えられますね。
LANケーブルを空配管に通す方法
二階の部屋から空配管を通して、一階の情報分電盤のある部屋へ有線LANを通します。
LAN用の空配管はこのコンセントプレートがある壁の中を通ってます。
コンセントプレートを外すとこんな感じで右側にLAN配線コネクタを追加できるようになってます。
空配管にLANケーブルを通すためにコンセントのプレートの固定金具を外して、下の方からコンセントを覗き込むと、LANケーブルを通す赤い配管が上の方に見えます。
この配管にこの購入したLANケーブルを通していきます。
LANケーブルの片側をゴムテープでコネクタを巻いて引っかからないようにします。
テープを巻いたLANケーブルを空配管に押し込んでいきます。
引っかからずにこのまま行ってくれれば楽なんですが。。。
10mぐらいまでは抵抗なくケーブルを押し込めていたのですが、途中でケーブルを押し込んでも進まなくなってしまいました。
反対側の情報分電盤に出たのか念のため確認しましたが、やっぱり出てませんでした。
やっぱり、LANケーブルを通すには紐に結んで引っ張らないとダメみたいです。
専用のケーブル通しの道具を使えば簡単なのでしょうが、1、2回しか使わないものに高い金額を使って購入するのも嫌なので引越などに使う荷造りテープ(ビニールテープ)を使うことにします。
空配管の片側にビニールテープを入れて反対側から掃除機で吸うという方法です。
このやり方はネットで調べて簡単そうだったので、試してみることにしました。
まずは、ビニールテープを用意します。
ビニールテープの端を結んで空配管に押し込みます。
反対側から掃除機を細口ノズルに付け替えて吸い込みます。
反対側の情報分電盤はこんな感じになってます。
白いビニールテープが出てるのは他の部屋で試して成功したものです。
今回はその上の空配管にビニールテープを通します。
掃除機の吸込み口を空配管に当てて空気が漏れないように抑えながら、掃除機のスイッチを入れます。
ズオオオオォォーーー!!
掃除機が勢いよく吸込みますが、なかなかビニールテープが見えません。
引っ掛かってるのかと思って二階の様子を見に行くと見事にビニールテープが絡まってました。
あらかじめビニールテープを出していたのが悪かったみたいです。
絡まったビニールテープを直して再度、掃除機で吸込むと無事にビニールテープを吸込むことができました。
ネットではすぐに吸込んだみたいな書き込みがありましたが、わたしの場合は掃除機の吸込み口と空配管の口の隙間を埋めるのがうまくできずに時間がかかりました。
また、吸込んだ後にすぐに掃除機のスイッチを切らなかったため、掃除機の中までビニールテープが入っていってしまいました。
空配管にビニールテープが通ったので、このビニールテープの端にLANケーブルの端をテープで結びつけてビニールテープを引っ張ります。
距離が長いのでけっこう強めに引っ張っていきます。
ビニールテープをグイッ、グイッ、と引っ張っていましたが、しばらくすると動かなくなったので二階に見に行くとLANケーブルを丸くなっていました。
こんなことがあるので引っ張って抵抗があるときは様子を見に行って状態を確認した方が良いです。
ケーブルの絡まりを解いてから、一階に戻ってケーブルを引っ張ると今度は無事に情報分電盤までケーブルの先端を引っ張ることができました。
この作業は一人でやるとけっこう面倒なので、家族がいるなら手伝ってもらって二人でやった方が簡単です。
「ぐっとす」を使ってLANコンセントを設置する
情報分電盤の方に引っ張ったLANケーブルを解いてルーターに接続して、二階のLANケーブルの端末処理をしていきます。
まずは、LANケーブルを切断します。
今回購入した「かしめ工具」にケーブル切断するカッターが付いていたので、これを使って切断します。
次に、切断したLANケーブルをつなぐために「ぐっとす」を準備します。
「ぐっとす」の蓋を空けるとこんな感じになってます。
これを切断したLANケーブルに取付けます。
配線を「ぐっとす」の溝に押し込めます。
配線の並びは利用環境に合わせて変わってきます。
今回はストレート配線で配置します。
「ぐっとす」の蓋で配線を一カ所ずつ押し込んで固定していきます。
余分な配線をニッパーで切り取ります。
蓋をして「ぐっとす」の取り付けは完了です。
ここまでで、壁のコンセント部分はこんな感じになりました。
この時点でLANケーブルをテレビにつないでインターネットに接続して無事に繋がることが確認できました。
ネットへの接続が確認できたのでコンセントプレートの固定金具を取付けていきます。
あとはコンセントプレートの蓋を閉めるだけですが、ここでちょっと問題が。
もともとあったコンセントプレートだとLANコネクタ用の穴が開いていないのでそのままでは使えないことが判明しました。
カッターで穴をあけても良いのですが面倒くさいし、見た目も悪くなるのでホームセンターに行ってサイズの合うプレートを買ってきて取付けました。
同じように他の部屋もビニールテープを通してLANケーブルを通しました。
全部で3部屋にLANケーブルを通したのでけっこう大変でしたが、業者に頼むよりも安くできたので頑張るだけの価値はあると思います。
まとめ
新築時に各部屋にLAN配線を業者にお願いすれば、今回のような配線工事を自分でやる必要はないです。
しかし、少しでも建築費用を抑えたいなら、わたしのようにDIYでLAN配線をすれば、数万円の建築費用が節約できます。
DIY初心者のわたしでもできたので、「自分でもできそうだな」と思ったら、ぜひDIYでのLAN配線にチャレンジしてみてください。
コメント
コメント一覧 (11件)
隣のコンセントからの感電の危険性などはあるのでしょうか?
電気工事の仕事をしているわけではないので、感電する可能性がまったくないとはいえません。
確かに隣にコンセントがありますが、コンセント部分に触れることはないので危険性は感じませんでした。
ちょっと怖いなっと思うなら、お金はかかりますが素直に業者に頼みましょう。
怖い思いをしてまで自分でやる必要はないですからね。
ありがとうございます。参考にさせていただきます。
掃除機!!
感動しました。
マネさせて貰い本日無事配線が完了しました。
ありがとうございました。
ラン用のコンセント(追加費用1つ5000円)は取り付けしておいてもらいましたが配線はまだ別の可能性もあるのですね。
テレビとラン配線がどうしていいかわからずでしたが、ランの事はチョット理解できました。
ありがとうございます
母屋と離れを有線LANにしようと検討中です。情報盤内にコネクタ?ハブを付けようかと?
込み込みサービスの光ケーブルテレビを引き、
終端装置の設置場所も、悩んでいます。
AC電源取るものは、かくしちゃ拙い?
うちは情報盤内に光回線のルーター入れてますね。わたしもできるだけ機器類を中に入れたいタイプです。無線LANルーターで別の端末にしてるので外に出してますけどね。
これ、LANケーブルをそのまま穴から引っ張り出して機器に直接繋ぐってのもありなんですかね?
それもありですね。ただ、接続する機器の場所を変えたりすると、ケーブルの長さが変えられないのでちょっと面倒になるかも。
〇TT東のOBですが、デスクワーク用の二重床の床下にフリーに配線していた頃が懐かしい。デスクの島ごとにハブを置き、縦引きは端っこの貫通口しかなかった。
配線の方法も時代と共に進歩してるってことですね。
今はもう配線無しの無線接続の方が主流になりつつあるかもしれませんね。