投稿者:Hanno
小娘(当時22歳)がいきなり一軒家を立てることになったいきさつは「時代がそうさせた」としか言いようがありませんでした。
それまで一家の大黒柱で育ての親だった祖母が脳梗塞で倒れ、その後、今でいうところの認知症になり養護老人ホームへ入居。
今度は私が家族を纏め上げねばならず、大学を辞め、しゃかりきになって看病、お見舞いに明け暮れる日々でした。
そうこうするうちに平成元年に「畑を売ってくれ」という話が舞い込み、土地売買の契約に小娘が対応するのには相手も面食らったようですが、バブルという時代が後押ししたのか、すぐに話は決まり、現金化。
千万円単位のお金を手にした私は、有形文化財指定を逃れるために茅葺を瓦屋根に葺き替えた築200年を超えるボロ屋をモダンな家に建て替えようと奔走始めました。
そして、見つけたのが住宅展示場で出会ったハウスメーカーのS林業でした。
ずっと木の家に住んでたので、やはり木造建築となりました。
しかし、平屋の農家造りだったので憧れの二階建て、中廊下型住宅といったプライバシー重視を心掛けました。
祖母がいなくなったことで成人3人暮らしの設定です。
結果を書きます。
全体的には合格点だと思います。
ですが、以下が無知による痛恨のミスでしょうか。
■失敗したところ
・玄関の採光
・脱衣所の間取り
・中廊下設置による冬場の寒さ
・タイル張りの浴室の寒さ
・全体的に広すぎる間取り(8畳~16畳)
・外張り断熱が無い為、冬はとにかく冷え込む。
基本的に夏が終わり、冬が近づくにつれ、寒さが家の中まで染み透るようになり、失敗したと思いました。
玄関や脱衣所の間取り等、リフォームでもしなければ替えられない部分については目をつぶりました。
ですが、寒さ対策は、防寒フィルムやボードを購入。
和室の電気カーペット使用には、防寒シートを敷きました。
また、幾分寒さがしのげるかと障子紙をプラスチックに変えました。
浴室と脱衣室にはそれぞれ暖房器具を設置。
現代と違い四半世紀前の日本は、サスティナブル・デザイン、エコハウスといったコンセプトより、単純に家を大きく、豪奢に見せようとしてた気がします。
誰にも相談せずに自分ひとりで家を一軒建ててしまったことは快挙でしたが、無謀でした。
とにかく広すぎて寒いです。
次は絶対、失敗しないようにします。
知識不足による間取りの失敗で冬の冷え込みが厳しい
どうも、tomoです。
22歳という若さは普通なら大学生で家づくりなんて考えもしないと思います。
しかし、Hannoさんは22歳にして、芯の強い行動力で家を建てる決断をして数千万円のお金を動かすというのは、なかなかできないですよね。
「誰にも相談せずに自分一人で・・・」
といっているので、家づくりは自分でもある程度は勉強したと思いますが、周りに相談できる人がいなかったことで、冬場の寒さ対策でいくつか失敗してしまいました。
注文住宅の場合、Hannoさんのように施主がしっかりとこうしたいという希望を持っていると、住宅メーカー側があまり意見を言ってくれないことがあります。
こちらは素人なんだから、もっと「こうした方が良いですよ。」とか「その間取りだと部屋が寒くなるかもしれません。」とか積極的に言って欲しいのに、住みにくそうな間取りだったとしてもお客さんを逃したくないので施主の希望を優先するといったところでしょう。
住宅メーカーとしては、住み心地よりも売上という考え方なのかもしれませんが、ダメなものはダメと、時には施主の意見を聞かない住宅メーカーだったら、こんな失敗も減るはずです。
こうした間取りの失敗をしないためには、やはり、自分は素人だということを意識して、積極的に周りの意見を聞くようにすることです。
周りに相談できる人がいなければ、住宅メーカーの担当者でも良いですし、第3者にお金を払って相談しても良いと思います。