建築界のノーベル賞「プリツカー賞」を受賞した建築家のアレハンドロ・アラヴェナ(Alejandro Aravena)さんが、住居デザイン4種の設計図をオープンソースとして無料公開しました。

普通に考えたら、「プリツカー賞」を受賞した建築課の設計図はプレミアがついて特定の裕福層の人達しか相手にしなくなりそうですが、アレハンドロ・アラヴェナさんは逆に4つの住宅設計図を無料で誰でも利用できるようにしてしまいました。

設計図の無料ダウンロードはアレハンドロ・アラヴェナさんのホームページ「Elemental」で手に入れることができます。英語のホームページですが、記事の真ん中辺りにある「DOWNLOAD HERE 4 PROJECTS’ DWG AND PDF」という文字をクリックすると設計図をダウンロードすることができます。

住居デザイン4種の設計図をオープンソースとして無料公開

■設計図のダウンロードはこちら
Elemental

なぜ、「プリツカー賞」受賞者が住宅設計図を無料公開したのか?

わたしが読んだ記事でも書いてあったのですが、ちょっとわかりにくかったので、アレハンドロ・アラヴェナさんが住宅設計図を無料公開した理由をわたしなりに解釈して書いてみます。直訳したわけじゃないので、その通りではないですがだいたいこんな感じだと思います。

「これから都市部では人口の増加によって住宅確保が深刻になって行きます。低所得者にも充分な住宅を提供するためには国や政府の力だけでなく、個人でも積極的にこの問題に参加して行くことが必要です。これらの住宅デザインを無料公開したのだから、行政は住宅問題に予算の問題で対応できないなどという言い訳はできないはずです。」

アレハンドロ・アラヴェナさんの公開した住宅は、必要最低限の基本構造を作り、必要になったら、部屋を追加して行くという住宅の作り方です。なので、最初にかかる住宅初期費用が少なくなり、普通に一戸建てを建てるよりも格安で作ることができます。

これらの住宅は南アメリカ、中央アメリカの低所得者向けの政府による援助に有効だと国際NGOであるハビタット・フォー・ヒューマニティの研究では明らかになっているようです。

つまり、おおざっぱに言うと最低限住める状態になったら未完成のまま住んでしまい、必要になったら後から増築する家です。今必要ない部屋は作らないってことです。この考え方は間取の変更を前提に家を建てるよりもさらに一歩踏み込んだ住宅の建て方です。

公開されたデザイン設計をそのまま使うことは難しいかもしれませんが、この考え方は新築を建てる時に参考になります。

■参考サイト
プリツカー賞受賞建築家が、デザインを「オープン」にした理由
http://wired.jp/2016/04/12/alejandro-aravena-giving-away-designs/#!/galleryimage_2