注文住宅を建てるときや家を買う前に知っておいた方が良い単語や住宅用語を紹介します。
松尾設計室
エコハウスなどの書籍を数多く書いている『松尾和也』さんの設計事務所
ホームページで紹介されている「会社選びで迷わない3つの方法」を抜粋
1.耐震等級3かどうかを見る
2.UA値なら0.46、Q値なら1.6以下をクリアしている
3.「気密測定を行っていますか?」と聞く
エコハウス
地域の気候風土や敷地の条件、住まい方に応じて自然エネルギーが最大限に活かされることと、さらに身近に手に入る地域の材料を使うなど、環境に負担をかけない方法で建てられることがエコハウスの基本となります。
環境省エコハウスモデル事業では、「環境基本性能の確保」「自然・再生可能エネルギー活用」「エコライフスタイルと住まい方」の3つのテーマを基本的な考えとした上で、地域の特性を十分に活かした家づくりを目指しています。
参照元:エコハウスとは – 環境省
パッシブハウス
パッシブハウスとは、環境先進国ドイツで物理学者ファイスト博士が導き出した、家の省エネ基準です。それは「気候変動を止めるため、これからの家の燃費はこれくらいに抑えないといけない」「そのために必要なエネルギー効率設計はこう」というとても厳しいもの。自然の力を採り入れたり、きちんと防いだり。
昔の知恵も使いながら、いかにエネルギーを使わない家にできるかを考えていきます。パッシブハウスでは、設備に頼りきるのではなく、建築でできることをまず考えます。
HEAT20(G1,G2,G3)
HEAT20とは「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」のこと。
G1は最低室温をおおむね10℃に保つことにしていますが、これは非暖房室の表面結露の防止、すなわち住まいの健康を主目的にしているものです。
G2は1・2地域を除けばおおむね13℃、G3はおおむね15℃以上を確保することとしており、これらは室内の温度むらを小さくし、住まい手の暮らしやすさの向上や温度ストレスを考え設定しています。
ZEH
ZEH(ゼッチ)とは「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略語です。
ZEHは、快適な室内環境を保ちながら、住宅の高断熱化と高効率設備により、住宅におけるエネルギー消費量を省エネルギー基準から2割以上削減し、さらに再生可能エネルギーを導入することで年間の収支がゼロとすることを目指した住宅です。
わが家をZEHにする3つのポイント
1.ZEHの壁や窓は高断熱
ZEHの高断熱な壁、床、屋根、窓は、住宅の内外の熱の移動を少なくする
ことで、住宅内の室温を一定に保ちやすくなります。
2.ZEHのエネルギー消費量は2割以上も省エネ
ZEHは高断熱な壁や窓に加えて、省エネ性能の高い「空調」「換気」「給湯」「照明」を導入することで、エネルギー消費量を大きく削減します。
3.エネルギーを創る ー 「創エネ」
屋根に太陽光発電設備を設置したZEHでは、創り出したエネルギーを日常生活に利用することで、年間のエネルギー収支をゼロにすることも可能です。
また、太陽光発電設備は、災害時に必要な電力の確保にも役立ちます。
高性能住宅
高性能住宅とは、断熱性・気密性・耐震性・省エネ性などの性能が高い住宅のこと。
特に基準値などはないので、具体的な数値が公開されていないと信用できないもの。
高気密(C値)
高気密とは、室内外の空気の出入りや熱の移動が少ない状態のこと。
住宅の気密性を表す数値は「C値」。
高断熱(Q値・Ua値)
高断熱とは断熱性が高く、壁や窓からの熱が伝わりにくいこと。
高断熱の単位として2つあります。
Q値:熱損失係数
Ua値:外皮平均熱貫流率
どちらも値が小さいほど高断熱。
日射遮蔽(にっしゃしゃへい)
夏場に室内が暑くなりすぎないように、太陽の光が部屋の中にできるだけ入らないようにすること。
耐震等級3
耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられる強度。
消防署や警察署などの基準にもなっています。
太陽光発電
太陽光で電気を発電する装置。
蓄電池と合わせて使うことで昼間貯めた電気を夜に使うことができる。
床下エアコン暖房
床下にエアコンを設置することで、冬場に床下から暖かい空気を送り家全体を温めることができる。
小屋裏エアコン冷房
屋根下の小屋裏にエアコンを設置して、夏場に上から冷たい空気を送り家全体を冷やすことができる。