新築住宅がいよいよ完成に近づいてきたので火災保険に入るなら、そろそろ決める必要があるのですが火災保険を安くする方法があるらしいので調べてみました。
建物の構造で安くなる
まず、火災保険料を決める大きな割合を占めるのが建物の構造です。
燃えにくい構造の建物ほど火災になりにくいので保険料も安くなり、逆に燃えやすい構造の建物は保険料が高めに設定されています。
火災保険の見積もりをするときに建物構造を選択する項目に「M構造」「T構造」「H構造」と分かれていますが、この構造の違いで保険料が変わってきます。
「M構造(マンション構造)」が最も安くて鉄筋コンクリート造のマンションや耐火建築物の共同住宅になります。
「T構造(耐火構造)」が次に安くて共同住宅以外のコンクリート造・鉄骨造の建物、建築基準法上の「準耐火建築物」や住宅金融支援機構がその基準を定めた「省令準耐火構造」の建物になります。
「H構造(非耐火構造)」の一般的な木造住宅が保険料がもっとも高くなります。
木造住宅は一般的には保険料の一番高い「H構造」になりますが、省令準耐火構造の建物に仕様変更することで、「T構造」にすることも
できるので木造住宅で火災保険を安くする場合は検討してみると良さそうです。
火災保険の割引制度を適用する
次に考えるのが火災保険の割引制度を適用する方法です。
保険会社によって建物の性能や設備を対象に割引をしているところがあります。
■割引例
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長期契約割引 約7〜31%
ホームセキュリティ割引 約13〜31%
オール電化割引 約20%
新築物件割引 約10%
WEB申込割引 約10%
発電エコ割引 約3%
ノンスモーカー割引 約2%
それぞれの保険会社によって割引内容が変わるので、詳細は各保険会社で確認が必要になりますが、知っておくだけで、安く保険契約できる可能性が増えるので損はないです。
「長期契約割引」が一番簡単に適用できて割引率も高いです。
36年で契約すれば初期費用は高くなりますが、1年単位での支払いを比較するとかなり割引されます。
長期割引を適用していない保険会社はないと思います。
しかし、長期契約だと割引率は高くなりますが、一括払いで30~40万円の支払いになるので負担が大きいです。
10年程度の長期だと割引率もそこそこで初期費用も36年よりも抑えられるので検討してみると良いと思います。
「ホームセキュリティ割引」は警備会社との契約が必要なので、保険料が安くなっても、ホームセキュリティの負担が増えます。
この割引は「セコム損害保険」が対応しています。
「オール電化割引」はもともと「オール電化」で住宅設備を考えている人にはオススメです。
ただ、「オール電化割引」の場合、住宅内の空調、給湯、調理器などすべての設備を電気でまかなうことを対象にしています。
冬場だけストーブや石油ファンヒーターを使用する場合でも火災リスクが上がるため、オール電化割引は適用されなくなります。
もし、ストーブなどを使って火災が起きた場合には補償対象外となり、保険金がおりない可能性が高いです。
また、「オール電化割引」がある保険会社も今ではだいぶ減っているようで「AIU保険」と「セコム損害保険」の2社だけみたいです。
「新築物件割引」は新築の住宅は割引されるものですが、保険会社は「三井住友海上火災」「AIU保険会社」になります。
「WEB申込割引」はインターネット上ペーパーレスで契約できる割引です。「富士火災」が適用しています。
「発電エコ割引」は住宅用太陽光発電システムまたは、燃料電池コージェネレーションシステム(エネファーム)を備えた住宅への割引です。「AIU保険会社」が適用しています。
「ノンスモーカー割引」は建物の所有者および住宅に住む人がすべてタバコを吸わない場合の割引です。
「AIU保険会社」が適用しています。(契約保険期間が1年の場合のみ)
保証内容を限定する
割引以外で火災保険を安くする方法としては補償内容を全部盛りの充実した保険ではなく、盗難・水災などの補償をなくして火災だけ補償する「限定補償」や「自由設計型火災保険」にすることです。
火災保険が高くなる理由としては、火災以外の補償も追加されているからなので川や海が近くにないなら水害の補償は無くしても良いと思います。
ただ、自分の家が本当に水害の恐れがないのかは慎重に調べるべきで、自分の住んでいる地域にどのような災害リスクがあるのかは自治体が作成している「ハザードマップ」を確認しましょう。
私の場合は千葉県に住んでいるので「千葉県 ハザードマップ」で検索すると「千葉県ハザードマップ」というサイトが一番上に
出てくるので、これを見ればどこらへんが災害に合いやすいのかがわかります。
「ハザードマップ」を確認したところ、我が家の建っている場所では水害の心配はなさそうなので水害補償は外しても良さそうです。
盗難補償も家を留守にすることが少ないので外しても良いかもしれません。
以上のことを考えて、我が家では補償内容は「火災、落雷、破裂、爆発」「風災・雹(ひょう)災、雪災」の2項目を必須として「水ぬれ、衝突等、騒擾(そうじょう)等」を検討しながら、「付帯される費用保険金」の内容を比較して決めたいと思います。
まとめ
もしものときに備える保険ですが、できるだけ負担は軽いほうが良いですよね。
本当に必要な保証なのかどうかをよく検討してから保険内容を決めてください。