子供が産まれるタイミングで家を買おうか検討し始める夫婦は多いですよね。
私たち夫婦もそうでした。でも、それって本当に子供のため?
子供が家が欲しいと言ったわけじゃない
子供が産まれて子育てのために家が欲しいというのが、私たちの住宅購入のキッカケだった。
賃貸は高齢になってからだと借りられないとか、今は金利が安いとか色々と言ってたけど、結局は家を買いたいってだけなんだよね。
わたしは始めから家を買うことには反対だった。
子供を育てるために家を買うのは悪いことじゃないけど、家を買ったら最後、人生のほとんどを住宅ローンの返済に追われる日々になるのが嫌だった。
それにわたしの仕事が不安定だし、家を買ったら賃貸のように簡単に引っ越せないんだから、不安しかない。
妻は公務員ということもあってか、収入の不安を全く感じてなかったみたい。
なにより預金が1000万円以上あったってのが気持ちを大きくしてたのかも。
そんなわけで、妻は住宅購入に前のめりになってて、反対しても購入の意思は変わらず住宅購入することになったってわけ。
子供のためっていうより、自分が欲しかったって感じだよね。
結局は子供が家を欲しいと言ってるわけじゃないんだよね。
親が買ってに持ち家で子供を育てた方が良いって思い込んでるだけ。
賃貸と持ち家で子育てに違いがあるなんてことはまったくない。
確かに持ち家の方が自分たち家族の家ってことで愛着が湧くってのはあるかもしれない。
でも、それを言ったら賃貸だって同じですよね。
子供の頃からずっと大人になるまで同じ賃貸に住んでれば持ち家のように愛着も湧くでしょ。
そう考えると、家を買う理由って子供のためっていうより親の単純な物欲だよね。
趣味嗜好ってこと。
一生に一度のめちゃくちゃ費用のかかる贅沢品ですね。
家を買うお金を別の子育て費用に使ったら
子供のために家を買うのは別に悪いことじゃないけど、それで子育てや子供の教育費に使う予算が減るってなると話は変わってくる。
家を買うことで子供と外出する機会が減って、子供と一緒に過ごす時間が減るようなら家なんて買わない方が良い。
どんなに立派な家があっても子供が一人で家でいる時間が長かったら、家は子供にとって心安らげる場所にはならないよね。
子供っていうのは、小さな頃は特に一人になることを嫌がるし、親と離れるのが不安でたまらない。
小学校に上がるまでは親と24時間ピッタリくっついていたいくらいなんだから。
子供と一緒に過ごす時間が減るくらいなら一軒家なんて買わない方が良いよ。
子供ができたら家を買った方が良いっていう常識は疑った方が良いと思うんだよね。
周りの人たちが買ってるからってそれに合わせる必要はない。
自分たち家族が本当はどんな暮らしがしたいのかってことを考えるべきだよね。
それを考えても家が欲しいってんなら買ったら良いよ。
でも、家を買うのは自分たちのわがままで子供達に負債として残すのだけはやめたいよね。
家を買うならせめて子供達が住みやすい間取りにするか、売却しやすい地域にして欲しい。
注文住宅で家を建てると自分たちの好きなように間取りを作れるけど、変に個性を出すと他の人にとっては使いづらい間取りになってしまうので要注意。
ハウスメーカーで間取りがある程度決まっている規格型住宅があるのはそういう理由もあるんだよね。
どんな家族でも使いやすい間取り、変にクセのない間取りだから万人ウケしやすいから売りやすい。
だから、もし注文住宅で家を建てるなら自分たちの好みを前面に出したくなる気持ちもわかるけど、間取りで個性を出しすぎるのは売却のことを考えるとよくはないよね。
子供にとっての良い家とは?
子供にとっての良い家ってのは、親と一緒に長い時間を過ごせる家だと思うんですよね。
一緒にテレビを見たり、お風呂に入ったり、食事の準備をしたり、遊んだり。
特別なことをしなくても一緒に生活するだけで、それは特別な親子の思い出になる。
そこに少しだけ余裕があれば、一緒に公園に出かけたり、オモチャを買ったり、ちょっとだけ特別なことを増やしていけば良いと思うわけ。
住宅を買うってのは最後の最後で良いんですよ。
結局は、家を買うなんてのは子供のためと言いつつ、親が欲しがってるだけなんだから。
親がそれで満足して子育てに専念できるなら、それも一つの選択だよね。
まあ、無理をしてまで買うもんじゃないってのは変わらないけどね。