家づくりで『間取り』が大切だとわかっているけど、どんなことに注意したら良いの?
そんな時に役立つ書籍がこの「幸せになる家づくり「間取り」にこだわれば「いい家」になる!」です。
初めて家を建てる人がどのようにすれば『良い間取り』の家に住めるのか?
その内容について詳しくみていきます。
「幸せになる家づくり「間取り」にこだわれば「いい家」になる!」の感想・レビュー
本のタイトルから間取りのことしか書いてないのかと思ったら、そんなことはなく、初めて家を建てる施主として『賢い施主になる』ために知っておきたい家づくりの基礎知識から教えてくれています。
住宅会社の選び方から建材の種類、メリット・デメリットまで細かく説明されています。
読んでみると、確かにこれは知っておいた方が良いことばかりでした。
例えば、家づくりを始めてから細かなことでいちいち注文を付けたくなりますが、相手も人間なので自分の仕事にグチグチ文句を言われると仕事に対してのやる気がなくなり、良い仕事をしてくれなくなってしまいます。
とはいえ、設計に関しては、気に入らない間取りプランが出てきたら、我慢せずに他の優秀な建築家に依頼した方が後悔しないとも言っています。
著者が建築家ということもあって、設計から施工まで一括で管理するハウスメーカーで家を建てることに反対してるってこともありますが、建築家に家づくりをお願いした方が、社外の建築士のチェックが入って施工の安全性が高まるということが説明されています。
ハウスメーカーでは設計・施工・監理が同じ会社になってしまうので、チェックが甘くなりがちなのは確かにそうだなって思いました。
建築家に家づくりを依頼すると高いってイメージがありますが、建築家で家を建てる場合、施工するのはハウスメーカーや工務店から入札をしてもらい適切な工事をしてくれるところから選ぶ形になります。
設計・監理を建築家にお願いするので、ハウスメーカーや工務店にその費用を払わなくて良いので、建築家に依頼したからと言って特別高くなることはないってことがわかりました。
ハウスメーカーで家を建てることにもメリットはありますが、設計が気に入らないときは建築家にお願いするという方法もありだなって思いました。
著者について
上田 康允
1965年生まれ。滋賀県在住。ハウスメーカー・工務店で営業・設計・現場業務に携わったのちに独立。
現在、「上田康允デザインコラボ」代表。
住宅・店舗デザイン、リフォームデザイン、建築コンサルタント、間取りチェック、執筆・講演などを手がける。
本の基本情報
本の名前: 幸せになる家づくり「間取り」にこだわれば「いい家」になる!
出版社 : ナツメ社 (2012/6/20)
発売日 : 2012/6/20
単行本 : 264ページ
目次
第1章
賢い施主になる
・家づくりでいちばん大切なのは「間取り」です!
・住宅展示場に行くから失敗するんです!
・住宅展示場は、「洗脳の館」!
・営業マンの接し方、契約前後では大違い
・プランニング下手の業者なら思い切った決断も
・建築士は“間取りのプロ”ではない
・展開図を作らないからミスが起こる
・契約前からきれいな図面を作る業者には要注意
・「設計施工一貫」なんて、あり得なーい!
・安物買いの銭失い
など
第2章 悪い間取り・よい間取り
悪い間取り
間取りの超初心者”はそのよし悪しがわからない
「時間をかければいい」というものではない・
南に隣家、東・西・北道路の家は日照に問題
騒音と日照を調査する
建築士の多くは通風や動線のことがわからない
広い敷地では、フロント・バックヤードを使い分ける
南向き道路は外からの視線で丸見えになる
「静」と「動」の空間を分けて配置する
道路に対して斜めに配置するのも一案
など
第3章 プランニング理論
・妻が安らぐ家=夫や子供も安らぐ家
・家事・育児の経験が、使い勝手のよい間取りを作る
・道路とは車場との関係を考える
アプローチ方向に駐車場を配置する
車と人の動きに見合った配置にする
・アプローチを考える
駐車場は玄関との距離、車の止め方が重要
・玄関を考える
大きさは予算と用途に応じて決める
ドアの開き方向を変えたり、「風除室」を設ける
・勝手口を考える
勝手口は前面道路の近くに配置する
・主婦(主夫)の生活を考える
作業場所を近くにして家事を楽にする
など
第4章 土地・業者選び、完成までの流れ
・契約前には、絶対にその土地のことを調べる
・どの土地を買うかで人生の幸・不幸が決まる
・ハウスメーカーには6つの種類がある
・大手ハウスメーカー●おかしなことはしないが画一的
・フランチャイズメーカー●利点もあれば欠点もある
・ローコストメーカー●普通なら家を持てない人でも家が持てる
・地場工務店・地域ゼネコン●「人情」の地場工務店、「技術」のゼネコン232
・建築家
格好いい、住みやすい家になる
「建築家に依頼すると高くなる」、これは誤解
など
「幸せになる家づくり「間取り」にこだわれば「いい家」になる!」の口コミ
ツイッターには口コミ情報は見つからなかったですね。
Amazonの口コミレビューでは、好意的なレビューとしては、
・わかりやすかった
・良い間取りと悪い間取りが比較できてわかりやすかった
・家を建てる前に出会いたかった
・これから家を建てる初心者にオススメ
・動線の大切さがわかる
などの感想がありました。
逆に悪い口コミとしては、
・間取りの解説に入るまでが長い
・「不幸になる」「後悔する」という言葉が多い
・建築家が一番良いという価値観の押し付け
このような意見がありました。
確かに、建築家が一番っていう押し付けがましいところはありましたね。
それを差し引いたとしても私には参考になる部分が多くとても役立ちました。
「幸せになる家づくり「間取り」にこだわれば「いい家」になる!」試し読み
Amazonの試し読みで目次と最初の数ページを読むことができます。
楽天ブックスでは「立ち読み」はできないです。
「幸せになる家づくり「間取り」にこだわれば「いい家」になる!」をお得に買う方法
「幸せになる家づくり「間取り」にこだわれば「いい家」になる!」を安く買うには中古が一番安く購入できます。
Amazonでの中古品の価格を見ると100円以下で出品されているので送料と合わせても300円程度で購入できます。
ブックオフなどで買うとたぶん600円くらいになると思うので、amazonで中古品を買った方が安いです。
まとめ
「幸せになる家づくり「間取り」にこだわれば「いい家」になる!」は、家づくりの基礎知識を学ぶのに最適な本です。住宅会社を選ぶ方法から、間取りの作成方法、予算の立て方まで、家づくりで初心者が悩むポイントについて説明されています。また、著者の経験に基づくヒントやアドバイスも満載で、家づくりに役立ちます。
本の中で最も伝えたかったことは良い間取りを作るためには、良い建築家に相談しましょうってことですね。
間取りが良くないと、家が使いにくく、快適な暮らしができません。
信頼できる家づくりのパートナーを見つければ、理想の家を建てることができます。