住宅設備の価格を安くすることができる「施主支給」について説明したいと思います。
新築で注文住宅を建てるときに住宅費用だけでなく、キッチンやシステムバスを選択していきますが、あれもこれもと盛り込んでいくとだいたい予算オーバーになります。
そこで予算削減のためにキッチンやシステムバスのグレードをワンランク落として対処するのが一般的ですが、他にも住宅設備のグレードを落とさずに施主(住宅を購入する人)が購入して建築会社へ支給する方法が「施主支給」です。
建築会社から購入する方法と施主支給で購入する場合の違いを簡単にいうとメーカーの販売価格から仲介する会社の数に違いがあって
手数料に差があるってことです。
手数料のイメージとしては以下のような感じになります。
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建築会社から購入する場合
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メーカー
↓ 卸値:50万円
1次問屋 仲介手数料:10万円
↓ 販売価格:60万円
2次問屋 仲介手数料:10万円
↓ 販売価格:70万円
3次問屋 仲介手数料:10万円
↓ 販売価格:80万円
建築会社 仲介手数料:10万円
↓ 販売価格:90万円
施主:90万円で購入
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施主支給で購入する場合
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メーカー
↓ 卸値:50万円
施主支給販売会社 仲介手数料:10万円
↓ 販売価格:60万円
施主:60万円で購入
このように「施主支給」を利用するとかなり住宅設備の費用を安く抑えることができます。
ただ、「施主支給」をするときは建築会社に「キッチンやシステムバスは自分で用意するので、見積から引いてください。」と建築会社(ハウスメーカー・工務店・リフォーム店など)にお伝えておく必要があります。
ほとんどの建築会社が「施主支給」に対応してくれると思いますが、「施主支給」を受け付けない建築会社や嫌がることがありますので
確認しておきましょう。
また、「施主支給」が可能である場合でも、建築会社に一括でお願いした場合とは違い工事中のトラブルの責任がどちらになるのかを
明確にしておくことが必要になります。
あと、商品の選定や契約、納品日の確認などは自分でする必要があるため建築会社に一括でお願いするよりも手間が増えます。
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施主支給のメリット
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・施主(住宅購入者)が直接住宅設備や建材を購入して
建築会社へ支給するので商品価格が安くなる。
・施主(住宅購入者)が気に入った商品を自由に選べる。
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施主支給のデメリット
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・施主(住宅購入者)が商品選びや契約、納品日の確認などをする。
「施主支給」にはメリットもデメリットもありますが、ちょっとした手間を惜しまなければ、それに十分見合うメリットがあるので「施主支給」が可能であれば積極的に検討してみることをオススメします。