「子どもの小学校入学に合わせて3月までに引っ越したい」
と思って家づくり計画を建てていませんか?
しかし、このように期限を切ってしまうと思わぬトラブルに合う可能性があります。
今回は、住宅を購入する時に必要な期間についてお話していきます。
新築を購入する時期について
新築で家を建てる場合、家づくりの期間がどれくらいになるのかを知っておく必要があります。
家を建てるための工事期間は約3〜6ヶ月。
しかし、工事を始める前には、家づくりに必要なものを決めて行く準備期間が必要になります。
この準備期間には、
・土地探し 1ヶ月
・住宅会社選び 1ヶ月
・プラン決定までの打ち合わせ 1ヶ月
・確認申請や地盤調査、地盤改良など 1ヶ月
などに約4ヶ月は必要になります。
すべてが順調にいけば、家づくりを始めてから約7ヶ月で家が建ちます。
でも、実際にはこんなスムーズに家が建つことはないです。
特に、会社選びやプラン決定を1ヶ月で決めるのはほとんど無理です。
「この会社で家を建てる!」
と初めから決めているなら話は別ですが、いろいろな会社を見てから会社を決めるなら、情報を集めるだけで1ヶ月なんてすぐに過ぎてしまいます。
他にも、プラン変更や打ち合わせがなかなか進まなかったり、住宅ローンの審査に時間がかかったり、天候が悪くて工事ができなかったり、年末年始や連休で工事が休み、などなど、予定通りには進まないことが多いです。
子供の進学や進級に合わせて3月から新居に住みたい場合、このように逆算することができます。
来年 3月 引き渡し
本年10月 工事開始
本年 9月 地盤改良
本年 8月 住宅会社、プラン決定
本年 2月 住宅会社探し開始
来年3月の引き渡しと考えるなら、本年2月から会社探しを始めてギリギリです。
プランの検討や住宅会社の比較を考えるともっと余裕がほしいです。
来年3月までに家を建てるのは無理ではありませんが、もっとじっくり家づくりをしてほしいと思います。
なぜなら、期間を決めてしまうと、期限までに家を建てなきゃという焦りがでてきてしまうから。
期間内に建てるために良い会社が見つからなかったり、良いプランができなかった場合に「もう間に合わないからこれで良いや」と納得のいく形で家づくりができなくなります。
そうなった場合、家を建てたあとで「もっと考えておけば」と後悔する可能性が高いです。
もし、期限を限定する必要が無いなら、2〜3年かけて家づくりの準備をして欲しいです。
まとめ
いつまでに家を買うと決めるのは悪いことではありませんが、期日のことばかり気にしていると思いがけない失敗をしてしまうかもしれません。
よく住宅ローンの利率や税金が増税・減税のタイミングで家を買うのを勧めてくる人がいますが、焦って買っても後悔するだけです。
家を買った後に中古住宅のチラシを見て
「こっちの物件の方が良かった、もうちょっと待っていれば」
なんて後悔しながら暮らしたくないですよね?
急いで買う理由が安く買えるってだけなら、より良い暮らしのために期限を決めずに家づくりをしてみてください。