家を買うときに気になるのは住宅価格ですが、実際に住宅購入するには「諸費用」と呼ばれるお金がかかります。
諸費用は住宅本体以外にかかる必要経費ですが、住宅販売のチラシでは掲載されないことがほとんどです。
この諸費用がけっこう高額になることもあり、契約後に「あれ?予算が足りない?!」なんてことになりかねません。
そんなことにならないように諸費用で慌てないように事前に確認しておきましょう。
注文住宅の諸費用はどれくらいの費用が必要か?
諸費用がどれくらいかかるかは、新築、中古など物件価格によって変わってきます。
新築の場合は本体価格の5%程度、中古住宅なら8%程度です。
中古住宅の方が割合が高いのは、不動産会社に支払う仲介手数料などが発生するからです。
注文住宅の場合はハウスメーカーや工務店と直接契約になるので仲介手数料はかかりません。
諸費用は現金払いが基本
諸費用は住宅費用とは別に払うもので、必要な時に必要な費用を現金でその都度払います。
物件によって払う金額は変わってきますが、上下水道などの引き込み工事や火災保険などは数十万円かかるので現金を予め準備しておいてください。
諸費用にはどんなものがあるのか?
家を建てる土地がない場合は土地も購入する必要があり、家だけを建てる場合よりも必要な手続きが増えます。
手続きが増えるので、その分諸費用も増えます。
土地購入時の諸費用(約17万円〜)
科目 | 費用 | 内容 |
---|---|---|
仲介手数料 | 売買代金の3%+6万円 | 不動産会社へ支払う費用 |
土地登記費用 | 約10万円 | 法務局に土地を登記する費用 |
印紙税 | 約1万円 | 登記書類に貼る印紙代 |
不動産取得税 | 固定資産税評価額 × 3% ※平成20年4月4日〜平成30年3月31日まで ※軽減措置あり | 土地を購入後に支払う税金 |
固定資産税 | 固定資産税評価額 × 1.4% ※軽減措置あり | 土地を購入後に毎年支払う税金 |
注文住宅・新築の諸費用(約106万円〜)
科目 | 費用 | 内容 |
---|---|---|
仲介手数料 | 売買代金の3%+6万円 | 不動産会社へ支払う費用(建売の場合のみ) |
建物登記費用 | 約10万円 | 法務局へ建物の登記をする費用 |
印紙税 | 約1万円 | 建物登記のための印紙代 |
建築確認申請費用 | 約10〜30万円 | 行政機関に出す建築書類の作成費 |
長期優良住宅認定制度などの申請費用 | 約5〜30万円 | 行政機関に出す建築書類の作成費 |
地盤調査費用 | 約5〜15万円 | 土地の地盤の強さを調べる費用 |
上下水道の引込み | 約40〜60万円 | 水道、下水道の引込み工事 |
都市ガスの引込み | 約10~15万円 | 都市ガスの引込み工事 |
残土処分費用 | 約30〜50万円 | 地盤改良や基礎、外構工事で出た土などの廃棄費用 |
不動産取得税 | (固定資産税評価額 - 1,200万円) × 3% ※平成20年4月4日〜平成30年3月31日まで ※軽減措置あり | 住宅取得時にかかる税金 |
固定資産税 | 固定資産税評価額 × 1.4% ※軽減措置あり | 建物に毎年かかる税金 |
住宅ローンの費用(約5万円〜)
科目 | 費用 | 内容 |
---|---|---|
住宅ローン金利 | 借入金額 x 約0.4〜2.4% | 住宅ローンを借りた時にかかる金利 3,000万円を以下の条件で借りた場合、 借入金額:3,000万円 ボーナス返済なし 金利:1.000% 借入期間:35年 月額返済額:84,685円 年間返済額(月額返済額×12):1,016,220円 返済総額:35,567,804円 利息総額:5,567,804円 |
住宅ローン抵当権登記費用 | 借入金額 x 0.4% ※軽減措置あり | 住宅ローンの抵当権を登記する費用 3000万円を借りた場合 3000万円 x 0.4% = 12万円 |
印紙税 | 約2万円 | 抵当権の書類に貼る代金 |
住宅ローン保証料 | 借入額の約2% | 金融機関が貸倒れを防ぐための保険費用 |
団体信用生命保険料 | 0円〜 | 住宅ローンを借りるための生命保険料 |
保険関係の費用(約6万円〜)
科目 | 費用 | 内容 |
---|---|---|
火災保険料 | 約5万〜30万円/1年 | 火事になったときの保険 |
地震保険料 | 約1万〜3万円/1年 | 地震が起きたときの保険 |
その他の費用(約11万円〜)
科目 | 費用 | 内容 |
---|---|---|
引越し関連 | 約5万〜20万円 | 引越し費用 |
家具・カーテン・家電 | 約5万〜50万円 | 新居の生活で使う物 |
雑費 | 約1万〜10万 | 近隣挨拶、転居のはがき、お祝い返しなど |
住宅購入に関係する税金の種類
住宅を購入するといろいろな税金がかかるのですが、どんなものがあるのか調べてみました。
住宅でかかる税金を大きく分けると以下の3つに分けられます。
・ 住宅購入時にかかる税金
・ 住宅保有時にかかる税金
・ 住宅売却時にかかる税金
住宅購入時にかかる税金
- 印紙税
- 登録免許税
- 不動産取得税
- 消費税
不動産の登記などの手続きで税金がかかります。
「消費税」については個人での住宅・土地の売買には非課税ですが仲介業者を通すと住宅や仲介手数料などに課税されます。
住宅保有時にかかる税金
- 固定資産税
- 都市計画税
住宅保有時に課税される税金は2つで不動産(土地・建物)を保有している人全員に課税されます。
しかも保有している限り毎年払わなければなりません。
「固定資産税」はわかりやすいですが「都市計画税」ってなんでしょう?
「都市」と付くので東京などの大都市だけにかかる税金のような気がしてしまいますが、都市とは無縁の住宅がまばらな田舎でも市民生活をするために必要なインフラ設備のために払う必要がある税金です。
住宅売却時にかかる税金
- 譲渡所得税
住宅を売却したときに得た利益に対してかかる税金です。
購入時の価格と比較して課税されるのですが控除制度がいろいろあるため課税されない場合もあります。
住宅を購入・所有するときにどのような税金がかかるのかを観てきましたが、税金は計算がけっこう複雑なのでわたしはすぐには理解できませんでした。
なんとなくでもこんな税金があるんだなぁっと覚えておけば大丈夫です。
まとめ
住宅本体の価格以外にも諸費用でけっこうお金がかかります。
すべての費用が必ずかかるわけではないので、あなたの物件ではどの費用がかかるのかを事前にチェックしておいてください。