家を買うときは、住宅ローンでお金を借りるのが一般的ですが、住宅ローンってできるだけ借りたくないですよね?
住宅ローンの返済額を減らす一番簡単な方法は「頭金」を多く払うことです。
「それができれば苦労しないよ」
と思われるかもしれませんが、貯金をするコツや正しい考え方さえ知っていれば、短期間でも十分に貯めることができます。
今回は仕事をしていない専業主婦でもできる「今の生活レベルを落とさずに住宅資金を増やす方法」についてお話していきます。
基本はコツコツと貯金
住宅資金を増やすためのコツは、コツコツを地道に貯金を続けることです。
でも、貯金を始めるとなかなか続かないですよね。
なぜかというと「節約」しているからです。
食費や娯楽費などを細かくチェックして、1円でも節約しようすると苦しくて必ず嫌になります。
甘いものを食べずに我慢するダイエットが続かないように苦しいこと、つらいことを我慢して続けることはできません。
努力や根性などの精神論で頑張るのは無理があります。
そこで「貯金」は「歯磨き」と一緒と考えてみてください。
あなたは寝る前に歯を磨いていると思います。
歯を磨かないと口の中がモゴモゴして気持ち悪くて寝られないことってありませんか?
それと同じように「貯金」も「これをやらないと気持ち悪い」と思うようにすれば良いんです。
つまり、「貯金」することを「習慣」にしてしまいます。
そうすれば、住宅資金を無理なく貯めることができます。
「なかったことにする」貯金法
貯金をするのに最も手軽で確実な方法があります。
それが「なかったことにする」貯金法です。
この方法は、家計簿を付けるような面倒な手間がまったくありません。
やり方は簡単で、毎月の給料の1割でも2割でも良いので収入が入った時点で天引きします。
そして、そのお金を初めからなかったことにするんです。
ほとんどの人は銀行振込で給料が振り込まれていると思うので、貯金用口座を別に作っておいて、口座振替(自動送金サービス)を利用すれば自動的に天引きされるので確実に貯めることができます。
口座振替だと200円程度の手数料が取られますが、自分で貯金しようとすると忘れてしまうこともあるので、確実に貯金したいなら、強制的に天引きされる口座振替がおすすめです。
節約せずに貯金をする方法
速く貯金をしたいからと言って、あまり無理して生活レベルを落とすと貯金が続かなくなります。
例えば、家族のお小遣いや食費を「節約」するなどです。
「節約」は絶対に長続きしません。
なぜなら、お小遣いを減らされたり、買い物のたびに1円単位で節約を考えていると不満やストレスが溜まり、家庭の空気を壊してしまうからです。
そうならないために節約せずに貯金をする方法があります。
先ほど紹介した「なかったことにする」貯金と合わせれば、半年程度でもかなりの金額を貯金することができます。
やることはとてもシンプルです。
無駄なものをやめれば良いんです。
有名な経営学者ドラッカーも「コスト削減の最も効果的な方法は活動そのものをやめることである」といっています。
「やめるっていっても何をやめれば良いの?」
と、疑問を持つと思うので、これから詳しく説明していきます。
お金を貯めるために何をやめるか
まずあなたの家から出ていくお金を「財布支出」と「銀行支出」に分けます。
食費、洋服代、趣味の費用など、財布から出ていくお金でその時その時で金額が決まっていないものを「財布支出」。
そして、家賃や自動車・住宅ローン、携帯や光熱費の基本料金など、契約で支払金額が固定されていて、銀行口座から引き落とされるお金を「銀行支出」とします。
「やめる」のは「銀行支出」です。
ここを大胆にやめていきます。
「自動車」をやめる
まず、車を売ります。
通勤や仕事に使ってなくて休日にたまに使用するだけなら、所有していても無駄です。
車はローンがなくても自動車税や駐車場代、保険に車検、ガソリンと維持費がかなりかかります。
都会であれば、カーシェアリングで必要なときだけ利用する方が維持費がかからない分お得です。
カーシェアリングがない地域ならレンタカーやタクシーを利用する方法もあります。
レンタカーのサービスには、自宅まで配車してくれるところもあり、使い勝手はかなり良くなっています。
買い物に車を使っていた場合でも、ネット通販や宅配スーパーやコンビニを利用すれば買い物に困ることはほとんどありません。
都心部では、駐車場だけで月数万円かかります。
駐車場代がなくなるだけでだいぶ貯金しやすくなります。
車を売れば、そのお金も貯金できます。
「スマホ」をやめる
次にスマホ。
ほとんど暇つぶしのために使っているなら、思い切って一度手放してみるのも手です。
スマホがなくても生活で困ることはほとんどありません。
「緊急時の連絡が心配」という場合は、通話だけができる格安の携帯電話に切り替えましょう。
友達や知人とLINEで連絡を取っているなど、SNSが使えなくなると生活が不便になる場合は、大手キャリアのスマホをやめてMVNOといわれる格安スマホにする方法もあります。
生命保険・医療保険をやめる
「いつ病気になるかも心配。」
「ずっと保険を掛けてきたから今更やめられない。」
「もったいない。」
と思うかもしれませんが、その「もったいない」が貯金ができない理由の1つです。
もしもの備えのせいで、今の生活に悪影響を出ているなら何のための保険かわかりません。
いま何を最優先するのが家族にとってベストなのかをよく考えてみてください。
保険がまったくないと心配という場合は、代理店型の保険を辞めて、ネット通販型の安い保険にする手もあります。
銀行引き落としをやめる
新聞やスポーツジム、カードの年会費など、銀行引き落としで支払っているやつを全部やめればかなり貯まります。
まとめ
生活レベルを落とさずに貯金をする方法をまとめると、食費などの変動費ではなく、自動的に出ていく固定費をカットします。
そして、ボーナスなどの臨時収入は全額貯金する。
天引きして初めからなかったことにします。
これだけでかなりの額の貯金ができます。
貯金をするためには家族の協力が欠かせません。
子どもや家族の将来について話し合い協力をお願いしてください。
新しい家で幸せな生活を送るために頑張りましょう。