あなたは家を購入するべきかどうか悩んでいませんか?
人によって家の購入するタイミングは様々です。
どのタイミングで家を買うにしても後悔だけはしたくないですよね。
そのためには、家を買う時期によってどのようなメリット・デメリットがあるのかを知っておくことは大切です。
住宅を購入してから後悔しないために改めて紹介していきます。
家を買うタイミングによるメリット・デメリット
独身時に住宅購入をした場合
メリット
- 一人ですべて決められるため、理想の住宅に住むことができる。
- 結婚をしなくても家があるので、老後に賃貸暮らしになる心配がない。
- 結婚をして手狭になった場合は、賃貸にして不動産収入を得られる。
- 賃貸住宅の家賃が必要なくなり、住宅資産を手に入れることができる。
- 収入が今後増えていく可能性があり、住宅ローンの返済が楽になる。
- 60歳になる前に住宅ローンを返済し終えることができる。
- 住宅ローンが速く返済できるため、老後資金の準備が楽になる。
デメリット
結婚した時に住宅購入した場合
メリット
デメリット
子供が生まれる時に住宅購入した場合
メリット
- 賃貸住宅で子供の遊び声や夜泣きで隣近所に迷惑をかけずに済む。
- 子供がいる生活を考えて間取りを考えるため、子育てのしやすい住宅になる。
- 子供の成長を同じ家で見守ることができ、家と子育ての思い出をたくさん作れる。
- 子育て中の泣き声などで隣に迷惑を書ける心配が減る。
デメリット
- 妊娠・出産が重なると不動産探しや家づくりの打ち合わせがしにくい。
- 子育て費用や教育費などを考えると、住宅ローンが負担になりやすい。
- 子供が小さいうちは、家に落書きなどをされやすい。
- 子供が何人生まれるかわからないので、無駄な部屋ができやすい。
子供が入園、入学する時に住宅購入した場合
メリット
- 子供の学校生活に合わせて新生活をスタートできる。
- 子供を通わせたい学校をゆっくり探してから家を購入できる。
- 子供の躾ができている年齢なので落書きなどで壁や床を汚される心配がない。
- 子供が同じ友達と小学校、中学校へ進級することができる。
- 子供の興味や関心がわかってくるので、それに合わせた人生プランができる。
デメリット
- 家づくりに子供の意見も入れる必要性が出てくる。
- 家を購入するまで賃貸暮らしだと、子供が小さいうちは隣近所に迷惑をかける心配がある。
- 子供の教育費などを考えると、住宅にあまりお金をかけられない。
定年退職する時に、住宅購入した場合
メリット
- 老後の人生を楽しむための家造りができる。
- バリアフリーを重視した家造りができる。
- 家を購入するまでに資金運用や貯蓄ができる。
- 家族構成の変化に合わせて賃貸住宅を借りられる。
- 貯蓄や退職金で購入できるので、住宅ローンを組む必要がない。
- 住宅購入で相続税対策ができる。
デメリット
- 余生が短いので、家に住める期間が短くなりやすい。
- 住宅ローンを組めない可能性がある。
- 生活環境が変わるため、新しい生活に慣れるのに時間がかかる可能性がある。
税金の増税・減税のタイミング
メリット
- 住宅購入を迷っている時の後押しになる。
- タイミングが合えば、余計な出費を抑えることができる。
デメリット
- いつまでに購入するという期日があるのでスケジュールに余裕がないことがある。
- 駆け込み需要で工期が遅れたり、期日に間に合わなかったりとトラブルになりやすい。
- 安く購入できるが、落ち着いて考えてみるとあまりメリットがなかった。
住宅ローン金利の安い時に住宅購入した場合
メリット
- 安い金利で住宅ローンを組むことができる。
- 住宅ローン控除を受けることができる。
- 資金が手元に残りやすいので、旅行や車、教育費など住宅以外のことにお金を使える。
デメリット
- 住宅ローンを完済しないと売却ができない。
- 変動金利の場合、今は安くても将来金利が高くなることがある。
家を買う前に確認しておくこと
住宅資金はどれくらい必要?
家を購入するには資金が必要になります。
どのような住宅を建てたいかによって、必要な価格は変わってきますが、一般的な住宅であれば2,000万〜3,000万円あれば建てることができます。
もし、家を建てる土地がなければ、土地を購入するための資金も必要です。
土地の広さや場所などの立地条件によって金額は変わってきますが、大都市圏でなければ1,000万円あれば購入可能な土地は多いです。
大雑把な計算で3,000万円程度あれば家づくりで困ることはほぼないです。
もちろん、条件によってはこれよりも安くなったり、高くなったりします。
住宅資金をどうやって集めるか?
家を購入しようと思ったら、住宅資金がどれくらい用意できるかを考えます。
まず最初に思い浮かぶのは「貯金」ですね。
貯金だけで住宅資金を賄えるならそれが一番です。
貯金だけでは、必要な住宅資金に足りないという場合は、家族(夫・妻・子供)や両親の援助が受けられるかを確認します。
次に、会社勤めをしているなら、会社で住宅ローンの融資をしているか確認します。
会社のローンは銀行で借りるよりも金利が安い場合があるので、調べて見る価値はあります。
そして、最後に銀行などの金融機関での住宅ローンでいくら借りられるかを確認しましょう。
住宅ローンが借りられる一般的な融資条件としては、
- 勤続年数3年以上
- 年収300万円以上
となり、大雑把な計算になりますが、年収300万円だと35年ローンでだいたい2,000万円まで借りられます。
借入額2,000万円なら、月々の返済額は6〜7万円程度になり、家賃を払うのとほぼ同じ金額で家を購入することができます。
とはいえ、できるだけ住宅ローンの金額は大きくならないように、預貯金、親の援助、住宅ローンなどを組み合わせて、住宅資金がどれだけ準備できるかを確認して下さい。
子供や両親との同居など、家族が増える可能性は?
家を購入するときにはどれくらい広い家が必要なのかを考えます。
家に住むのが夫婦2人だけなのか、子供が生まれる予定はあるのか、親との同居の可能性はあるのか、など今の家族構成だけでなく、10年〜20年先までの家族構成も考えておくと後悔することが少なくなります。
もし、子供がいて、将来親の介護で同居する可能性がある場合は、子供が家を出て言った後の部屋に親に入ってもらうという考え方もできるので、ただ部屋数を増やすだけでなく、人の出入りも考えておくと良いです。
家の購入は何歳までにしておいた方が良い?
これも人によって答えが違いますが、住宅ローンを速く返して老後の心配を無くしたいなら、35歳までに購入したほうが良いです。
通常、住宅ローンは35年ローンまでが限界なので、35歳でローンを組めば70歳までの返済期間になります。
70歳まで現役でバリバリ仕事をしている人もいますが、多くの人は隠居生活をしているので、35歳での購入は遅いかもしれませんが、退職金があるなら充分に返済可能です。
退職金がもらえるのなら、それを機会に家を購入するという考え方もできます。
退職金の現金払いで家を一括購入できるなら、60歳でも65歳でも家の購入はできますね。
どちらにしても、住宅ローンを借りるのであれば、頭金を多めにして、できるだけ早い時期に家を購入して返済期間を短くするのが一番お得です。
家計の支出を計算してみる
家を買うときに現金一括で購入できない場合は、住宅ローンを組むしかないですが、住宅ローンを組み前に今の家計の支出を上に書き出してみてください。
■家計の支出例
- 家賃
- 食費
- 服飾費
- 保険
- 車の維持費
- 娯楽費
- お小遣い
- 養育費
- その他
これらの中で必要なものと、必要ないものに分けていきます。
そして、必要ないものはスッパリと切り捨てればその浮いた金額分を住宅ローンの返済資金にできます。
この必要ないものというのは、今の生活の質を落とすものではいけません。
例えば、食費を減らす、お小遣いを減らす、というようの予算の削り方をすると、家を購入してから生活に不満を持つ可能性が高いのでおすすめできません。
それよりは、車を殆ど使っていないなら車を手放す、いくつも保険を掛けているなら、住宅ローンを組むタイミングで1つにまとめるなど、実際の生活スタイルに影響のない範囲で削っていくものをリストアップしていってください。
これをやるだけでも住宅ローンの返済資金を作り出すことができると思います。
何のために家を買うのかを改めて考える
家を買うことを考え始めると、持ち家と賃貸ではどちらが得なのかとか、マンションと一軒家のどちらが良いのか、住宅ローンはどうすれば良いのかなどいろいろなことを考える必要があります。
家を購入する理由には、子供のため、夫婦のため、両親のためなど家族と幸せな時間を過ごすためだったり、稼ぐための投資目的など、様々な理由があると思います。
家の購入で調べていると損得で考えることが多くなりがちですが、もともとの何のために家を購入しようと思ったのかを忘れてはいけません。
大切なのは、その当初の目的を忘れないことです。
まとめ
家を購入するタイミングは、いろいろありますが、結局は「買いたいと思ったときが買い時」です。
損得だけで考えるなら、賃貸の方が良い場合もあるでしょうが、家族と家で過ごす時間や暮らしはお金には変えられない貴重な思い出になります。
そういう意味では、家を購入したいと思ったときこそ、家を購入するのに一番最適な時期です。
ぜひ、あなたと家族が幸せに暮らせる住まいをよく考えてみてください。