ジャパン建材フェアに行って屋根に貼る雨漏り防止用の
ルーフィングというものがあるのを知って遮熱効果のある
ルーフィングもあって、壁の防水・防湿シートにも
遮熱効果のあるものがあるのを知りました。
遮熱効果のあるシートをいろいろ調べて
いくつかのメーカーから発売されているのも
わかりました。
最初に見つけたのはセーレンの
「ラミテクトサーモ」というものでしたが
遮熱・透湿・防水シートでもっとも有名なのは
デュポン社の「タイベックシルバー」みたいです。
遮熱シートでは断熱材では遮断できない
太陽の光や輻射熱の赤外線を反射するので
けっこう効果があると思っていました。
が、ネットで遮熱効果を調べてみたら
遮熱・透湿・防水シートを買うより断熱材を
厚くしたり、窓のグレードを上げた方が
効果があるという書き込みがあったり
下のリンクのように
タイベックシルバーは効果なし?
http://sanki.eshizuoka.jp/e364735.html
防水・透湿シートの「タイベック」と
防水・透湿・遮熱シートの「タイベックシルバー」を
実際に新築に使ったときの温度測定と性能を
比較したグラフが掲載されています。
グラフを見ると断熱材R値が1.3くらいで
ほとんど差がなくなっているのがわかります。
R値というのは熱抵抗値のことで
数値が高いほど熱を伝えにくくなってます。
■R値の計算方法
熱抵抗値R=断熱材の厚さ(mm)÷1000÷熱伝導率(W/mK)
このサイトでの住宅では壁の断熱材の標準仕様が
R=2.3 なので、グラフの右端の辺りになる。
タイベックシルバーを使う意味はほとんどないって
ことらしいです。
使用している断熱材はグラスウール90mmで
R=2.3 なのでおそらく断熱材はグラスウール24kだと
思われます。
R値の計算式で書くとこんな感じ。
■R値の計算
90/1000/0.038=2.37
同じように「タイベックシルバー」のサイトにも
実験データがあります。
シートだけを「タイベック」「タイベックシルバー」で
変えて他は同条件で断熱材グラスウール 10kg/m3 100mmで
テストしています。
このテスト環境からR値を計算すると
R値は2になります。
■R値の計算
100/1000/0.050=2
先ほどのサイトのグラフでは
R値が1.3以上では「タイベックシルバー」の効果は
ほとんどないということでしたが
デュポン社の実験ではかなりの効果が出ています。
「タイベックシルバー」は効果なしと効果ありと
見事に別れてました。
他にも色々な意見がありますが
7:3くらいで壁の遮熱シートは効果がないって
意見が多かったです。
防水・透湿・遮熱シートのことを調べてみて
いろいろな意見を調べた結果、遮熱シートを購入するより
断熱材を厚くした方が良いという結論になりました。