新築の建物を建てるときに建物を登記する必要が あるのですが、その登記をハウスメーカーや工務店に お願いすると約10〜15万円程度かかります。
この建物の登記は自分でもすることができるので 建築費用を抑えるために時間と手間をかけても良い場合には自分で登記することをオススメします。
新築の登記は2種類ある
新築の登記には、表題登記と保存登記の2種類があるのですが 表題登記は必ずしなければならない登記で 保存登記はしなくても良いものです。
ただ、保存登記をしないとその建物を担保にして お金を借りたり、売買することができないので 表題登記と合わせて登記しておいた方が良いです。
我が家でも自分で登記手続きをして 建築費を節約することに成功したので どのような手続きをしたのかを書いていきたいと思います。
新築の建物表題登記に必要な書類
新築で表題登記で必要書類はこれだけあります。
1.登記申請書
2.建物図面・各階平面図
3.所有権証明書、建築確認書のコピー(原本証明付き)、および原本(後で返してもらう)施工業者の引渡証明書(印鑑証明書、登記事項証明書付き)
4.住所証明書(住民票)
5.代理権限証書(代理人が申請する場合)
6.案内地図
必要書類や提出方法は地域によって変わってくるので、ネットだけでなく 実際に自分の住む法務局で確認する必要があります。
私の場合は木更津市に建てたので 木更津市の法務局へ行って相談窓口で表題登記の申請書をもらってきました。
もらった申請書に必要書類について書かれているのですが 「案内地図」についての記載はありませんでした。特に必要とは書かれていませんでしたが、わたしは提出するときに「案内地図」も グーグルマップを印刷して持っていきました。
提出する前に相談窓口で提出書類を確認してもらいましたが、わたしが持っていった地図をみてから、相談窓口の人が 法務局に置いてあった地図をコピーしてそこに印をつけたものを提出するように渡されました。
法務局でコピーしてくれるなら 「案内地図」は必要ないかもしれませんが、たまたまわたしの担当者がコピーしてくれただけかもしれないので持っていった方が良いと思います。
あとネットの情報では提出書類をまとめて 袋とじにするように書かれていたのでわたしもそのようにしました。この方法で特に何も言われませんでしたが、これも法務局の窓口でどうすべきか 聞いてからでも良いかもしれません。
「建物図面・各階平面図」の作成が一番大変
必要書類の中で一番面倒なのが 「建物図面・各階平面図」の作成です。
これもネットで調べて用紙サイズがB4で 図面作成は0.2mm以下の細線で書く必要があるのは 法務局での説明と同じでした。図面作成用のデータは個人で登記した人たちがネットで配布しているので、法務局で使用して良いか確認してみましょう。
図面テンプレートを配布しているサイトを紹介しておきます。
■とりあえず何でも自分でやってみよう(建物表題登記)
Jw-cad用の図面テンプレートあり
■登記の書類を自分で書こう!!
イラストレーター用の図面テンプレートあり
■自分でする建物表題登記
パワーポイント用のサンプルデータあり
わたしはパソコンで図面を書いたのですが、ネットで配布されている図面の書式を使わずに法務局でもらってきた図面の書式をパソコンで作って持っていきました。
図面の書き方はネットに書かれていた例を参考に書いて持っていきましたが、書類を提出した後で修正してほしい箇所があると連絡がきました。どうやら外壁の寸法を省略せずにすべて書かなければ ならなかったようです。後は、地名の漢字がパソコンでは省略文字で書かれてしまうので手書きで書いてほしいということでした。
書類を提出する前にも相談窓口で見てもらっていたので、すんなり終わるかと思ってましたが、細かなところまでは相談窓口ではチェックはしないみたいですね。
後日、指摘されたところを修正してから図面を再提出して、無事に表題登記が完了しました。表題登記は申請してから2週間くらいで完了します。 図面の作成などの手間はありましたが 住民票などの必要書類の取得くらいなので費用は1,000円もかかってないです。
新築の「保存登記」の手続き
「表題登記」が終わった後に「保存登記」の 手続きを始めましたが、こちらは簡単でした。
必要書類は下記の通りで、自治体によって変わることもあるようです。
所有権保存登記に必要な書類
・表示登記済証
・建築確認通知書
・住民票
・住宅用家屋証明書(登録免許税を安くするため)
「表題登記」のように図面作成がないので、必要書類を揃えて法務局の相談窓口に持っていきました。
相談窓口に行くと「保存登記」の書類を渡されて、どのように書くのか、印紙代がいくらになるのかを教えてもらい、すぐに申請が終わりました。我が家の場合は「保存登記」の印紙代は 「住宅用家屋証明書」を提出したので3万円程度でした。
「保存登記」は申請から約一週間で登記済証が もらえるという説明と引き換え書類をもらって 後日無事に受け取りました。
自分で登記をしてみた感想
「表題登記」の図面を作っているときは大変だなっと思いましたが、図面作成が終わってしまえば 後は簡単でした。登記をハウスメーカーにお願いしてしまえば一番簡単ですが、少しでも費用を安くしたい場合には自分で登記するのも良いと思います。
自分で登記するのに役立つサイト
わたしが利用したサイトを紹介しておきますので参考にどうぞ。
■自分でできる不動産登記 建物表題登記申請書1