秋の夜、妻が青ざめた顔で浴室から出てきた。「羽アリがいっぱいいる…」その言葉に、我が家は一気に不安に包まれた。
築10年。まさか我が家がシロアリ被害に?浴室に大量発生した羽アリを前に、私は慌ててスマホで検索を始めた。
羽アリが出てシロアリじゃないかと心配してるなら、ぜひ参考にしてみてください。
【悲劇】秋の夜、浴室に羽アリの大群を発見!
9月の夕方、妻が小声で「ちょっときて」と子供達に聞こえないように話しかけてきた。
「何?」と不思議そうに後を付いていくと浴室へ。
「羽アリがたくさんいるの」
「え?!」
浴室を見てみると白い壁と天井に小さな羽アリが張り付いてました。
どこから入ってきたのかざっと100匹くらいはいて、洗面所の方も見てみると、洗面所のカーテンや壁にも羽アリがついてました。
「どこから入ってきたんだ?!」
と周りをみていると、
「シロアリかもしれないよ。」
と妻の声。
「うちの実家でもシロアリが出た時、こんなふうに羽アリが一気に出てきたんだよ。」
などと恐ろしいことを言ってきた。
「え〜っ、本当にシロアリ?」
どうやら、妻はこの羽アリがシロアリだと思って、子供達を怖がらせないように小声で教えにきたようだ。
しかし、その努力も虚しく、子供たちは話を盗み聞きしていて
「シロアリって大丈夫なの?!」
と聞いてきた。
子供たちはシロアリだと思って心配しだした。
「大丈夫だよ。うちの実家もシロアリ出たけど退治してもらったから」
こうも「シロアリ、シロアリ」と言われるとちょっと心配になってきた。
本当にシロアリだったら、大変なのでシロアリについて調べることに。
浴室に出た羽アリをティッシュと掃除機で片付けて、あとでシロアリ業者に見てもらうために何匹か捕獲してジャムの空き瓶に入れておいた。
【不安】シロアリ?それともただの羽アリ?見分け方と我が家の場合
浴室の羽アリを片付けてから、シロアリについて調べてみた。
日本の主なシロアリの種類は「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」。
捕まえた羽アリと比較するため、画像を探してみたところ、それぞれの特徴は「城東テクノ株式会社」のイラストがわかりやすかった。
参照元:https://www.joto.com/shiroari/knowledge/
うちに出た羽アリは腹部がくびれてるからシロアリではなさそうだけど、触覚が真っ直ぐなんだよなぁ。
専門家じゃないので、シロアリではないと断言できないし、床下も見てないので現状がどうなっているのかもわからないので、シロアリ会社に調査を依頼することにした。
【行動開始】シロアリ業者選びのポイント!3社に見積もり依頼した理由とは?
シロアリ会社をネットで検索して良さそうなところを2社選んで連絡することに。
一社は電話をして後から担当者から折り返しの電話があり訪問日を決定。
もう一社は問合せフォームに羽アリが出たということを入力して連絡待ち。
その日のうちに連絡が来てこちらも訪問日を決定。
ここまではスムーズ。
最後に家を建てた工務店の問合せフォームにも連絡をしておいた。
つまり、合計3社に見てもらうことに。
なんで3社にみてもらうようにしたか、それはシロアリ対策をすることになった場合に見積もりを比較するため。
【調査結果①】シロアリ会社のプロの目は?床下調査と驚きの保証の話
最初に電話したシロアリ会社の訪問日になり、浴室に羽アリが出た場所を確認してもらう。
捕まえておいた羽アリも見てもらったが、羽アリではないとの回答をもらえた。
一安心。
で、おそらく「キイロシリアゲアリ」ではないかとアリの図鑑を見せてくれた。
念のため、床下に入って調査もしてもらった。
このときに、床下に入っても保証は大丈夫かとの確認をされた。
どうやら、築10年くらいの住宅の床下に業者が入ると住宅の保証が切れるという会社があるらしい。
うちもちょうど築10年くらいだったので確認をしたということだった。
床下に業者が入ると保証が切れるというような話は聞いていないし、築10年を過ぎているので大丈夫だと伝えた。
床下調査の結果は、シロアリの被害はないとのこと。
ただ、シロアリ予防はした方が良いとのことで、見積もりをもらった。
床下に薬剤を散布するもので約15万円。
高いけど、相場がわからないので比較のしようがない。
【調査結果②】シロアリ会社によって見解が違う?カビ問題も浮上!
数日後、2社目のシロアリ会社がやってきた。
同じように浴室を見せて、羽アリの入った瓶を見せてみる。
結果はシロアリではないとの回答。
アリの種類までは教えてもらえなかったが、窓から入ってきたのだろうとのこと。
床下も見てもらって、こちらもシロアリの痕跡はなし。
ただ、こちらは木材のカビが気になったと言われた。
築10年でこの木材のカビは多すぎるってことらしい。
なので、シロアリ対策と合わせて除湿対策もした方が良いとの提案をもらった。
シロアリ対策費用は約18万円。
防カビ対策費用が約10万円。
カビの原因としては、ベタ基礎で通気が悪いせいだと言ってた。
湿気対策で木炭のようなものを置いた方が良いとも言ってましたね。
【衝撃】シロアリ薬剤に危険性?「ネオニコチノイド」と「ホウ酸」の真実
浴室に出た羽アリがシロアリかもしれないと思って、シロアリ予防のための薬剤についても調べてみた。
調べてみて気になったのが「ネオニコチノイド」というもの。
日本のシロアリ対策の薬剤にはこの「ネオニコチノイド」が使われているんだけど、ヨーロッパやアメリカではミツバチの大量死を招くとかで利用禁止されてるとかなんとか。
あと、子どもの脳の発達障害、自閉症・ADHD(注意欠如・多動症)を引き起こす可能性があるとか。
うちで使ってるゴキブリ退治「ブラックキャップ」にも使われてるらしい。
「ネオニコチノイド」が使われてる商品ってこんなにあったんだ。
参照元:
https://www.greenpeace.org/japan/news/story_2751/
こういう記事を見つけちゃうと、これらの薬剤を使っていない業者を選びたくなるよね。
で、人体に無害な防蟻処理法で調べてみると「ホウ酸」というのが出てきた。
ホウ酸の特徴をしては以下のようなもの。
■ホウ酸の特徴:
ホウ酸は自然の鉱物であり、人体やペット(哺乳類)に対して無害とされています。
長期にわたって効果を発揮し、揮発や分解が少ないため、持続性が高い。
ホウ酸や四ホウ酸ナトリウムを使用。
低毒性で長期的な効果がある。
木材に浸透させて使用。
ホウ酸は化管法の第一種指定化学物質に指定されており、使用には注意が必要です。
また、水に弱いため、外構などの使用には適していない。
このようにホウ酸の方が良さそうに書かれているんだけど、よくよく調べてみるとホウ酸は長期間使えるってことは自然分解されないってこと。分解されないものが人体に入ったら良くないよね。って記事もあった。
結局、どっちが良いの?ってなるんだけど、日本のシロアリ対策協会ってところがあって、そこで認可されてる薬剤の中には「ホウ酸」を使ったものが一つもない。
日本シロアリ対策協会が認可した「ホウ酸」系の薬剤が一つもないってのはなんでなんだろうね?
今回2社からもらった見積もりでも使われる薬剤は「ネオニコチノイド」系の薬剤だった。
ホウ酸系の薬剤を使いたい場合は、自然は素材を重視する工務店が使ってるとホームページに書かれていたので、そこに見積もりをお願いするしかなさそう。
【最終結論】施工会社の見解は?我が家の羽アリ騒動、まさかの結末!
2社に羽アリと床下を見てもらってシロアリではないとわかった。
なので、家の施工会社には見てもらわなくても良いかなっと思ったんだけど、カビの話が出てきたので、羽アリと合わせてカビについても相談させてもらうことにした。
羽アリについてはシロアリではないとわかったこと、床下のカビについて言われたことを伝えた。
一度、床下を見てみるということになり見てもらうことに。
カビについては浴室のところではなく、通気するところの表面がカビてるので、外からの湿気が影響しているのだろうと、表面だけだから気にするほどのことではない。これがどんどん広がっていくと対策した方が良いとのことでした。
シロアリ対策についてもヒノキを使っているのでシロアリ予防をする必要はない。今までうちで建てた家でシロアリ被害にあったところはないとの話でしたね。
シロアリが這ってこれないように家に物を立てかけて影を作らないようにすれば大丈夫と言われて一安心。
ということは、今回の羽アリに対してもそう出し、シロアリ予防もカビ対策も何もしなくて良いってことに。
カビについては今後増えていたら対策を考える必要があるので、半年か一年後にもう一度チェックした方が良いとは言われましたね。
でも、シロアリ対策で余計な費用がかけずに済んだので良かった良かった。