投稿者:駒タン

私が高校生の頃に、今まで転勤だらけで、
全国を動き回っていた父が、そろそろ自宅を構えて
老後をゆっくりしようといいだし、
母と父の建設地巡りが続きました。

丁度、その頃、父の仕事関係の方が、
温泉が湧く土地の紹介をして下さり、
両親は飛びついたのです。

母の台所や、居間の柱一つにでも
注文をつける様子を目の当たりにして、
自分達の預貯金で、新築を手に入れる喜びが
伝わってきたものでした。

しかしながら、その区域を購入した我が家のみならず、
他の家も、一軒も、温泉を手に入れる事ができず、
かなりの恨み事を聞いたのでした。

さらに、欠陥はそれだけにおさまりませんでした。

高級な材料は使用されていたものの、
一年ほど経つと、畳の一室に、妙な歪みを感じるようになりました。
そのうちに、畳に、湿気をも感じて、完全に歪んできたのです。

両親は、早速、業者にクレームを付けたのですが、
わが家の担当建築者は、引っ越していて連絡が取れないので、
どうしようもないとの返事。

怒りを覚えた父は、業者に点検と修繕を指示したのですが、
結局、土台の土の排水が出来ていないという理由で、
修繕はしたものの、父の亡くなるまで、父の夢のマイホームは、
少し住みにくい、価値の低い物件となって、
母が売却を終えたという、なんとも、イヤな思い出でした。